根管治療を行う際には、歯の根や神経の状態を調べるために歯科用CTを使用します。
従来のレントゲンと比較して、被ばく量が1/10ほどに抑えられています。身体への負担を抑えておりますのでご安心ください。
自分の歯を残すために…
重症化したむし歯には
"根管治療"を行います
根管治療（歯内治療）とは、重症化したむし歯に対する治療です。歯の神経や感染部分を取り除き、むし歯の再発を防ぎ、できるだけ歯を残せる状態にするために行います。
当院の根管治療では、マイクロスコープを使用し、歯の内部をよく観察しながら慎重に治療を行います。むし歯の再発を防ぐためには、歯の内部に原因菌を残さないことが大切です。
また、治療を行う歯に雑菌や唾液が入りにくくなるようにラバーダムを採用、柔軟性があるニッケルチタンファイルを導入の上で治療に取り組んでいます。
どんなむし歯に根管治療が必要？
むし歯が進行して、歯髄まで進んだ「C3」と呼ばれる状態の歯には根管治療が必要です。
C3のむし歯は、歯髄（歯の神経）まで感染が進み、何もしなくても痛みが出るむし歯です。しばらく歯医者に通っていないという方は、歯が痛む前に定期検診を受診してください。
むし歯が見つかった場合は早めに治療を行い、むし歯の重症化を防ぎましょう。
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当院の根管治療
当院では、根管治療を行う際に、マイクロスコープやラバーダム、ニッケルチタンファイルを使用します。それぞれの特徴は次の通りです。
歯の細部を見るためのマイクロスコープ
マイクロスコープを使用することで、肉眼ではとらえにくい歯の細部の状態を、3倍～30倍に拡大してみることができます。
レントゲン写真も参考にしますが、実際に患者さんの歯の状態を見ながら治療を進めていくことができるため、治療の精度を上げることに役立つ機材です。
削らなければいけない部分をしっかりと確認し、慎重に治療を進めます。
ラバーダム防湿
むし歯の治療を行っているとき、唾液が治療中の歯に入らないように「ラバーダム」を使用します。
ラバーダムはゴム製のシートで、治療する歯以外をシートで隠して治療を進めます。
せっかく感染部位を取り除いて消毒しても、唾液に含まれるむし歯の原因菌が傷口に入ってしまうと、むし歯が再発する恐れがあるからです。ラバーダムは治療内容により、必要に応じて使用します。
柔軟性が高いニッケルチタンファイル
当院では、ステンレス製のファイルに比べて柔軟性が高い「ニッケルチタンファイル」を採用しています。ニッケルチタンファイルはやわらかいため、カーブが大きい根の先端の治療に役立ちます。
また、ニッケルチタンファイルは機械に取り付けることも手動で操作することもできるため、歯の状態に合わせて効率よく治療を進めていくことが可能です。
根管治療の流れ
根管治療は、むし歯の再発を防ぐために、検査を行ってから丁寧に治療を進めていきます。軽度のむし歯に比べて通院回数が多くなりますが、中断せずに続けることが大切です。
当院もサポートしますので、ご不明な点は遠慮なくご相談ください。
1歯科用CTを使った精密検査
2感染部分を除去して
洗浄と消毒
複数回にわけて、むし歯の感染部分を丁寧に除去していきます。この際、マイクロスコープを使用し、感染部分の取り除きがないように心がけます。
感染部分を除去したら、むし歯の再発を防ぐために歯の内部の洗浄と消毒を行います。
感染部分の除去と洗浄、消毒をくり返し、徐々に歯の内部をきれいにするため、何度か通院しなければなりません。
通院回数は患者さんの状態により異なりますので、受診時にお尋ねください。
感染部分を除去したら、むし歯の再発を防ぐために歯の内部の洗浄と消毒を行います。
感染部分の除去と洗浄、消毒をくり返し、徐々に歯の内部をきれいにするため、何度か通院しなければなりません。
通院回数は患者さんの状態により異なりますので、受診時にお尋ねください。
3根管充填を行う
むし歯の感染部分を取り除くと、歯の中に空洞ができます。空洞を放置してしまうと、再び細菌が入り込み、むし歯を再発させる恐れがあるため、歯科用のセメントで根管充填を行います。
この時、むし歯の再発を防ぐために、歯の内部を隙間なく埋めることが大切です。
この時、むし歯の再発を防ぐために、歯の内部を隙間なく埋めることが大切です。
4被せ物をつける
根管治療を行った歯に、被せ物をつけて治療が完了します。被せ物は保険診療の被せ物か、自由診療のセラミックの被せ物かお選びいただけます。
自由診療の被せ物は費用が高くなるデメリットもありますが、密着性が高くむし歯の再発を防いでくれるメリットもありますので、気になる方はご相談ください。
自由診療の被せ物は費用が高くなるデメリットもありますが、密着性が高くむし歯の再発を防いでくれるメリットもありますので、気になる方はご相談ください。
少しでも歯を残すために
早めの治療を
むし歯が奥深くまで進行すると、歯を失うことにもつながります。若い方でも歯を失った場合は義歯が必要となるため「安静にしているときでも歯が痛む」と感じたら、早めに受診されることをおすすめします。
根管治療は継続した通院が必要ですが、最後まで通って治療を完了させることが大切です。当院は、患者さんをサポートいたしますのでご安心ください。
なお、根管治療を行うことで、必ず歯を残せるとは限りません。お口の状態を拝見し、適切な治療をご提案します。